囲碁同好会

М友会新名人誕生 / 1月例会 / M友会第31期名人戦リーグ始まる


1. M友会新名人誕生−M友会第30期名人戦リーグ

昨年7月から12月まで長期にわたり、М友会第30期名人戦リーグは月例会に、研修会にと名人位をめざし熱戦が繰り広げられてきました。

振り返りますと序盤、中盤と大きな波乱もなく静かに進んでまいりましたが後半戦に入り山岡さん、石黒さん、小池さん、渡邊さん、桜井さんが勝ち星を重ねそのまま終盤戦を迎えました。 最終日に筋書きのないドラマのような展開になり、最終的に石黒さんが大接戦を制し、勝ち点「10」(17勝7敗、勝率70.83%)という見事な成績で初優勝し、名人位を獲得しました。 準優勝には桜井さんが同じ勝ち点(「10」(18勝8敗、勝率69.23%)を上げましたが惜しくも勝率規定によりわずかな差で準優勝・準名人となりました。

対局風景
決勝戦での 左 石黒さん、右 桜井さん
晴れやかなお二人
 優勝の石黒さん(右)と準優勝の桜井さん

新名人と準名人のコメントは次の通りです。

石黒潔 新名人のコメント: 「第30期という節目の名人戦に勝てて、素直に嬉しくは思いますが、持ち点が一気に上がり、これからはあまり勝てないなと冬の時代を覚悟しています。 振り返りますと昨年12月19日の名人戦最終回の会場で当日までの途中経過をチェックした所、山岡さんがトップを走り、僅差で桜井さんと小池さんが続き首位グループを形成、私は4位近辺を走っていました。 まず優勝はないだろうと思いつつ、強豪の山岡さんに対局をお願いしたところ、幸運にも前回の雪辱を果たすことが出来ました。

次に相性の悪い小池さんに、ご本人も悔しがる、大逆転勝利を得て、残る桜井さんに勝てれば優勝の行方は分からなくなるのでは・・・と。 負けて元々の気持ちで、新進気鋭の桜井さんに対局をお願いし、辛うじて勝ちを拾う事ができました。上位3人の方々に最終日に快く対局して頂き、偶々直接対決で勝てたのが勝因でした。これからも、お手柔らかに。

桜井治 準名人のコメント:  「昨年夏に入会し、初めての名人戦でいきなりの好成績で嬉しい限りです。 入会前はネット囲碁しかほとんど経験がなく、対面しての対局は感想戦等ネットにはない楽しさがあります。 これからも和気藹々とした雰囲気の中で勝敗に拘わらず楽しみたいと思います。


2019年度の年間通算成績の優秀者は以下の通りです。
(規定対局数以上、敬称略)
順位 最多勝利数(#) 最高勝率(%) 最多勝点数(#)
1位 山岡 弘(37勝) 石黒 潔(68.18%) 石黒 潔(16点)
2位 半田 稔(31勝)
渡辺 憲輔(31勝)
半田 稔(60.78%) 山岡 弘(12点)
3位 山岡 弘(59.68%) 半田 稔(11点)


2. 1月例会
対局風景

今年最初の月例会が大寒の入りを前に比較的暖かな1月16日(木)、月例会がいつもの日本棋院有楽町囲碁センターで開かれました。

参加者はいずれも囲碁をこよなく愛する仲間たち、石黒М友会新名人をはじめ半田、渡邊、安藤、山岡、佐々木、佐々木(裕)、遠山、桜井、佐々木(聖)、佐藤、新庄、小池、 赤岡、伊佐地姉妹の皆さん、合計16名でした。

参加された皆さんは本日が今春初手合いということで、挨拶がすむや否や、早速、碁盤を囲み打ち始めました。 囲碁がお好きな方ばかりで開始時間よりも早く集合しパチリパチリと対局を楽しんでいる方々も現れていました。 和やかな雰囲気の中それぞれ相手を変えて3〜4局を楽しみ、局後の検討も和気藹々とおこなっていたのが印象的でした。 伊佐地姉妹への本日の講師には佐々木さんが担当され、にこやかな指導風景でした。


対局風景(左 桜井さん、右 佐藤さん) 対局風景(左 佐々木(聖)さん、右 半田さん)
対局風景(左 佐々木(裕)さん、 右 石黒さん) 伊佐地姉妹に対する佐々木先生の指導風景

 
楽しい新年会風景

戦いすんで日が暮れて、囲碁仲間たちは石黒M友会新名人を祝うべく新年会へとまいり、団欒の場所で喉を潤し、M友会名人戦リーグの話、次期名人の予想等、話は盛り上がりました。さらには、人気沸騰中の女流棋士の話題等、囲碁談義に花を咲かせ、次回の健闘を誓って散会となりました。





3. M友会第31期名人戦リーグ始まる
対局風景(左 半田さん、 右 石黒さん)

М友会第31期名人戦リーグが1月の月例会からスタートしました。このリーグ戦は6月までの月例会に研修会にという長期戦の末に優勝者が決まり、新名人が誕生するというM友会ならではの親睦と楽しさを兼ねた名人戦リーグです。

この名人戦リーグはまだ序盤戦の段階ですが、早くも熱戦があちらこちらで繰り広げられています。

ご参考までに、1月末現在の成績は藤井さんが勝ち点「5」で飛び出しまして、2番手グループには勝ち点「」で渡邊さん安藤さん佐々木さん佐々木(裕)さんが入りトップを追走しています。 この結果は果たしてリーグ戦の行方を暗示しているのでしょうか。

対局風景(左 渡邊さん、 右 遠山さん) 対局風景(左 山岡さん、 右 新庄さん)
対局風景(左 赤岡さん、 右 遠山さん) 対局風景(左 佐々木さん、右 石黒さん)

もちろん、まだまだ始まったばかりですので今後の予想は全くつきませんが、今期はさらに各自の「持ち点」がうまく機能し対局の面白さが倍増しているとの声が聞こえてきています。 そのせいか古豪、強豪、台頭著しい中堅、新鋭等が今期はご自分の番だとばかり、ひそかに名人位を狙っているとの情報もありまして、以前にも増して混戦が予想されます。 楽しみなリーグ戦の展開が期待できます。




次回の月例会はいつもの日本棋院有楽町囲碁センターにおいて
2月20日(木)、開始時間は12時です。
尚、対局は10時からできますので、皆様のご参加をお待ちしています。


「寒くても 碁石を握れば 熱くなり」 NHK TV「囲碁フォーカス」より

2020.01.26    記事・写真  安藤 満彦